Winny のアーキテクチャを学ぶ!「Winny の技術」が販売開始
ダークなイメージを拭えなくなってしまった Winny ですが、今まで非公開だった内部構成が公開されることで、P2P 型システム技術的としては大いに参考になるのではないかと思います。今回の内容で注目すべき点は、「3章 Winnyの仕組み」と「4章 実装」ですね。特に、「3章の大規模なP2Pネットワークに耐える」を実装レベルではどう落とし込んでいるかを読んでみたいです。
Amazon では納期が3週間らしいので、明日書店で探してみようと思います。
アスキー (2005/10)
これまで内部情報が非公開であったP2P型ファイル共有ソフトWinnyについて、作者自身が
仕組みと実装を詳しく解説します。また、実証で得たヒントなどを開発者向けにまとめます。
update 05.10.09
買いました。中身は大学のセンセーがよく書くような教科書チックな感じです。読み物として買うと公開します。技術本として読む場合、しっかり読める内容と思います。
目次はこんな感じらしいです。内容もりだくさんですね。
1章 P2Pの基礎知識
1.1 私的解説:P2Pとは何か (クライアント/サーバとは対照的なP2P・・・等)
1.2 P2Pファイル共有ソフト (P2Pファイル共有ソフトの技術ポイント・・・等)
1.3 ファイル共有ソフトの歴史 (第一世代ファイル共有ソフト・・・等)
2章 Winny紹介
2.1 Winnyの開発コンセプト (Freenetの匿名性はどのように実現されているか・・・等)
3章 Winnyの仕組み
3.1 Winnyネットワークの概観
3.2 ファイルの公開からダウンロードまで (ファイルの公開・・・等)
3.3 中継
3.4 大規模なP2Pネットワークに耐える (上流と下流・・・等)
3.5 Winnyのその他の要素 (ファイルの分割と多重ダウンロード・・・等)
4章 実 装
4.1 プログラムの概観
4.2 ノード管理 (他のノード情報の提供・・・等)
4.3 クエリ管理 (拡散クエリ・・・等)
4.4 キー管理 (キーの拡散・・・等)
4.5 ファイルの転送 (転送リンクの制御・・・等)
4.6 タスク管理とWindowsスレッド (ダウンロードタスク・・・等)
4.7 自動ダウンロード機構 (自動ダウンロードの仕組み・・・等)
4.8 無視フィルタ機構
5章 P2Pソフトの開発手法
5.1 P2Pアプリケーションのテスト (シミュレーションを利用する・・・等)
5.2 シミュレーションの活用と限界 (設計時のシミュレーション・・・等)
5.3 匿名性と転送効率の両立
5.4 Winnyと暗号技術 (ノード間通信の暗号化・・・等)
5.5 システム妨害に対抗する (Winnyネットワークへの攻撃・・・等)
5.6 長期的な設計における成功と失敗 (長期的設計 クラスタリングの場合・・・等)
5.7 Winny 1開発のあとで
6章 残された課題と可能性
6.1 BBS機能とアクセスコントロール
6.2 デジタル認証とアクセスコントロール
6.3 Winny 2とファイル共有機能
6.4 ファイル共有ソフトの応用を考える
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