カナル型イヤホン Etymotic Research ER-4PT を購入しました

約5年前に ETYMOTIC RESEARCH hf5 を購入し、その後はモニターで貰ったロジクール社のUltimate Ears 600vi(UE600)を気分によって使い分けてきましたが、hf5 は奥さんが好みのイヤホンだとのことで召し上げられてしまい、UE600 は娘が知らぬ間に我が物として使うようになり、個人的にはどちらのイヤホンもそこそこ満足できていましたが、いずれも召し上げられてしまいました。

せっかく Raspberry Pi でハイレゾプレイヤーとか作って通勤中にハイレゾ楽しむようになったし、仕方なくイヤホンを新調することにしました。

いや、今回はほんとに「し・か・た・な・く」です。

ワクワクして品定めする日々が3日くらい続きました。ここ数年、イヤホン界隈も上を見ればきりがないほど高価格帯商品が溢れ、正直お財布的についていけない世界になりつつ有ります。そんなわけで個人的に知ってる商品で2万円程度で手に入る良いものを選んだ結果、最終候補に残ったのは Klipsch X10 か ER-4 でした。

音の傾向の異なる2つに絞りましたが、音の良さは個人の好みに大きく左右されることも知ってるので、知ってる音の上を狙おうと hf5 の上位機種の ER-4 を選択することにしました。ER-4 もいろいろシリーズが有りますが、変換コネクターで ER-4S にも化ける ER-4PT を購入しました。

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Etymotic Research ER-4PT の魅力を少々語る

憧れの Etymotic Research ER-4シリーズをようやく手に入れました。なにしろこの ER-4 シリーズは登場してから既に10数年が経ちますがその魅力は色褪せません。最新の高価格帯イヤホンの性能で見劣りするどころか、未だその原音忠実性、超高解像度では右に出る製品なしと言わしめる定番を通り越して伝説級のカナル型イヤホンです。正確にマッチング、カスタムチュー二ングされた AccuoDriver バランスドアーマチュアドライバーを採用し極めて正確な周波数特性(20Hz〜16KHzにおいて86%以上の正確性)を誇ります。

FR_official_ER-4.png

現行製品はおおまかに ER-4SER-4PER-4B の3つがあります。ER-4B はバイノーラル録音をモニターする用途に特化した製品ですので僕には不要です。ER-4S か ER-4P かは悩むところで各所で諸々議論しつくされていますが、僕的にはもっと簡単に考えてポータブル機器で聞くなら音量の取りやすい 4PT を選択して、自宅で据え置きで聞くなら 4S を選択すれば良いと思ってます。

スペック表上の差異は以下のとおりでインピーダンスの違いしかありません(試聴上の違い省く)

ER-4SER-4PT
インピーダンス100Ω27Ω
感度102dB102dB
最大出力音圧122dB122dB
最大許容入力0.75 Vrms0.75 Vrms
再生周波数帯域20Hz〜16kHz20Hz〜16kHz

2015年現在、円安が進み購入店舗で価格が全然異なる状況ですが、僕が知るかぎり最安値で2万円、最高値で4万円と実に2倍の価格差が有ります。ズバリ最安値はサウンドハウスです。Etymotic Research 製品が実に安く購入できます。

今思えば、10年前に ER-6i を購入したことがありました。その頃の職場に赤青時代の ER-4 を持ってる人がいて試聴させてもらいましたが、バスの中でじっくりと聞くこともできなかったので、ふぅーん ER-6i とそんなに変わんないね程度にしか思わなかったのですが、今にして思えばその時点で ER-4 を買っておけば、その後イヤホンで迷走することはなかったんじゃないかと思ったりしています。

Etymotic Research ER-4PT 開封の儀

今まで買ったイヤホンの中でも、もっとも大層なパッケージングです。お値段を伝えていなかったので、奥さんにコレいくらしたのぉ?(またエライ高いもの買ってぇぇこんちくしょぉぉぉという心の声が聞こえた・・・)と言われたほどですが、実にお値打ち価格の2万円です。いや今どき2万円って高級機の中では安い部類になったバブリーな時代です。

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イヤーチップは何種類か同梱されていますが、僕は耳の穴が小さめなのでデフォルトの透明イヤーチップが最も耳の奥まで挿入することができました。ER-4 シリーズはしっかり耳の奥までイヤホンを挿入することが本来の音質を楽しむ最大のコツです。僕にとっては透明の三段キノコ・イヤーチップがもっとも相性が良かったです。

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Etymotic Research ER-4PT と hf5 を比較

そもそも hf5 を購入するときにも当然のように ER-4 シリーズの購入を考えました。そして今回は思い切って ER-4PT を購入したわけですが、音を聞くまではネット上の様々な情報に惑わされて本当に音質に差があるのか疑心暗鬼でした。何しろ hf5 は近年稀に観るコストパフォーマンスが良いイヤホンの代表格でもあるので、hf5 で十分だの、hf5 の方が重低音が豊かだの ER-4 をわざわざ買う理由はないという人までいますから。

で、手持ちのハイレゾプレイヤーで音質比較をしました。ものの数秒聞いただけで比較するまでもなく今までとは次元の違う音だと確信しました。僕だけの評価ならオーオタ乙なんですが、家族揃って一回聞いただけで判別できると好評価です。
以前試聴させて貰った時は耳が腐ってたのかな?と思うくらい音の次元が違うので、以前は耳の奥にしっかり刺さっていなかったのだと思います。

正直 ER-4PT を聞くまでは hf5 で十分満足じゃんと思ってた派でした。でも一度 ER-4 の魅力にハマると抜けだせませんね。hf5 を全ての面で上回っていると感じます。音の分解能と解像度では1枚ベースを脱いだかのようにひとつひとつの音が非常に正確に聞こえてきます。特に高音域は hf5 よりもかなり綺麗に澄んだ音で聞こえる印象です。加えて耳に刺さらない具合のチューニングが僕が保有する最高音質の FOSTEX-TH900 よりも音作りが旨いなぁと感じた部分。

またよく言われる低音ですが、音量だけをとれば hf5 に負けてるかもしれませんが、音の輪郭もより鮮明でかっちりと正確に音がなってる印象を受けます。

また ER-4PT を購入した理由のひとつとして、いざとなれば同梱されている変換ケーブル(ER38-24)で ER-4S 化できるという点だったのですが、4PT の音のままで十分満足中なので、まだ未使用です。

まぁそんなわけで、オーオタじゃない方にもおすすめできる一品です。澄み切ったきれいな音を楽しみたい系のひとは、一度ショップなどに足を運んで試聴されてみてはいかがでしょうか。
オススメです!٩( ´◡` )۶

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