Oracle.com ではマルチコア CPU ライセンス価格が変更されていた!
ちょっと前の記事になるのですが、「Oracle、マルチコアプロセッサのライセンスポリシーおよびプライスを変更 (MYCOM PC WEB)」で、Oracle のマルチコア CPU のプロセッサライセンスが変更されたことを、先ほど知りました。
2005年7月に「Oracle社マルチコアCPUのライセンスを変更」の記事で
事実上、1.5 倍の値上げに聞こえてしまうのは僕だけでしょうか?
と愚痴を書いたように、多くのベンダーやSun、 Intel、AMD とかからも圧力があったのでしょうか?米国では既にデュアルコアがシングルコアと同一の価格まで引き下げられているようです。
Oracle® Updates Multi-core Processor Pricing & Licensing Policy のプレスリリースによれば、プロセッサライセンス形態は下記のような変更があったようです。
CPU | ライセンス |
シングルコア CPU | 1.00 |
UltraSparc T1(コードネーム:Niagara) | 0.25 |
AMD / Intel 製のデュアルコア CPU (Opteron や Xeon 等) | 0.50 |
それ以外のマルチコア CPU | 0.75 |
依然、コア数によるカウント方式の考えは変更がないようですが、大幅に価格が下がっています。特に、8 コアも搭載する SUN の Niagara では 8 プロセッサライセンス → 2 プロセッサライセンスなので、なんと価格は 1/4 になるわけです。
とすると、Oracle EE のプロセッサライセンスは 500 万円/CPU なので、何と 4,000 万円 → 1,000 万円になる計算です!
Σ(゚Д゚;エーッ!
気になるのは、既に従来のライセンス形態で買った顧客。新ライセンス移行により、保有するライセンスが余るはずで、その金額はどうなるのでしょうか?還元される気配はなさそうですが・・・。上記の例だと、3,000 万円も損したことになりますから、シャレになりませんなぁ。
今後も、CPU の性能を向上させるために、Dual Core → Many Core の方向性は確実なので、Oracle もハードウェアの時代の流れに合わせて価格もどんどん調整して頂きたいものです。そうすれば、エンタープライズな DBMS でもっと気軽に Orale という選択肢を選択する機会が増えると思います。今のライセンスは、どう考えても高すぎますよ。
ところで、気になるのは日本 Oracle のライセンス価格。既に米国では昨年末から新ライセンス形態に移行しているにもかかわらず、以前のままのデュアルコア = 0.75 ライセンスの考え方のままのようです。音楽 CD のように逆輸入すれば安い!?
それにしても、8コアの Niagara で Oracle DBMS を構築したら相当にパフォーマンスが良いんだろうなぁ・・・
まぁそんな機会は一生出会えそうもないけど。
update 06.01.16
本日、日本オラクル社も米Oracle社にあわせて新ライセンス価格を発表しました。2月13日より適用開始するようです。
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