FMV-BIBLO LOOX U/B50 届いたので徹底レビュー(その3)
FMV-BIBLO LOOX U/B50 届いたので徹底レビューの第三回目です。やっとこさベンチマークに辿り着きました。おそらく皆さんが一番気になるのが Vista まともに動くんかいな?ってところだと思います。ベンチマークっていっても CrystalMark2004R3 で計測しただけです。ベンチマークだけ数値が良くて体感は遅いなんてこともありますので、数値以外の感想は僕の主観です。
まずはベンチマークの結果から。これも CrystalMark2004R3 のベンチマーク実行画面です。ちなみに FPU を実行するとベンチマークが停止してしまうので計測対象外にしました。比較対象がないと良くわからないと思うので core2duo マシンと比較。LOOX U が左で Core2Duo E6700 & 4GB メモリなデスクトップが右です。
CrystalMark2004R3 がベンチマークソフトとしてベターな選択肢だったのか不明ではありますが、記事は続きます。w
ベンチマーク環境について明記しておきます。これも CrystalMark2004R3 の計測画面から取得です。
まずは CPU 情報から。Atom もなにげに VT サポートしてるのかぁーと感心しました。もっとも Atom で VM 動かすのは無理だろとつっこみを入れたくなりますが・・・。比較しちゃうと、L2-cache を実装して欲しかったり、ヂュアルコアの Atom 330 だったらなぁ〜と妄想しはじめちゃいます。
HDD の環境はこんな感じです。LOOX U の 120GB タイプではTOSHIBA MK1214GAH が搭載されているようです。どうせなら 4200rpm から 5400 rpm に高速化された 東芝:プレスリリース (2008.2.26) - MK1216GSG を採用して欲しかったのですが、インタフェースが ATA なので搭載できないか・・・残念。
ってか、下の結果見て気がついたけど、MK1214GAH ってバッファがないんだ・・・そりゃいろいろと遅いと感じても当然だわ。
さて、ベンチマークの話に戻ります。CPU 性能測定 (整数演算/浮動小数点演算) についての比較です。整数演算しか動かなかったのは前述したとおりですが、計算の種類によっても速度差はまちまちのようです。CPU の能力としては core2 の 1/5 程度ってところでしょうか。
CPU指標チェッカ 2008 Q3+ というサイトがあるので、そこで Atom 1.6GHz は他の CPU に換算するとどの程度の能力をもっているかを大凡把握できます。購入前に相当利用させて頂きました。w
[Check CPU] Atom Z520/Z530/Z540 (Diamondville 512KB FSB533MHz):1.6GHz --------------------------------------------------------------------------- C3 :1.6GHz〜2GHz相当 C7 :1.33GHz〜1.5GHz相当 Nano :1.09GHz相当 Crusoe :1.5GHz〜1.71GHz相当 Efficeon :0.92GHz〜0.96GHz相当 A100/A110 :0.8GHz相当 Atom :1.41GHz〜1.33GHz相当 Celeron (PentiumIIIコア) :1GHz〜1.14GHz相当 Celeron (初期Pentium4コア) :1.33GHz〜1.71GHz相当 Celeron (後期Pentium4コア) :1.26GHz〜1.33GHz相当 Celeron 2xx/4xx (Core2コア) :0.71GHz〜0.75GHz相当 CeleronM / CeleronM 3xx (PentiumMコア) :0.8GHz〜0.83GHz相当 CeleronM 4xx/5xx (Core、Core2コア) :0.73GHz〜0.75GHz相当 Celeron/Pentium Dual-Core E/T :0.67GHz〜0.73GHz相当 PentiumIII :0.92GHz〜1.09GHz相当 PentiumM / PentiumM 7xx :0.75GHz〜0.8GHz相当 Pentium4 (初期) :1.2GHz〜1.41GHz相当 Pentium4 (後期) :1.04GHz〜1.14GHz相当 PentiumD/XE :1GHz〜1.2GHz相当 CoreSolo/Duo :0.71GHz〜0.73GHz相当 Core2Solo/Duo (初期) :0.65GHz〜0.73GHz相当 Core2Solo/Duo (後期) :0.6GHz〜0.65GHz相当 Core2Quad :0.57GHz〜0.62GHz相当 GeodeGX :2GHz相当 GeodeLX :1.5GHz相当 GeodeNX :0.92GHz相当 Duron / Athlon / Athlon4 :0.96GHz〜1GHz相当 AthlonXP :0.83GHz〜0.92GHz相当 AthlonLE :0.69GHz〜0.71GHz相当 Sempron (初期) :0.83GHz〜0.89GHz相当 Sempron (後期) / SempronLE :0.73GHz〜0.86GHz相当 SempronX2 :0.73GHz相当 Turion64 :0.77GHz〜0.8GHz相当 Turion64X2 :0.71GHz〜0.73GHz相当 Turion64X2 Ultra :0.67GHz相当 Athlon64 :0.75GHz〜0.77GHz相当 AthlonX2 / Athlon64X2 :0.67GHz〜0.71GHz相当 Athlon64FX :0.67GHz〜0.75GHz相当 Athlon64QuadFX :0.67GHz相当 Phenom X2/X3/X4 :0.63GHz〜0.65GHz相当
さて次にメモリ速度測定の結果です。core2 に大きく引き離されたところはやはり cache です。体感的にも大きく影響を受ける部分かと思います。
つぎに HDD 速度測定 の結果です。個人的には思ったほど悪くない数値がでていると思います。もっとも HDD に関して言えば、後1年も経てば SSD が市場に広く浸透してきていると個人的には思っているので、その時に高速で安価な SSD に入れ替えれば体感は劇的に改善すると思ってます。まだまだ SSD は買い時じゃないと個人的には思ってます。
さてベンチマークシリーズも随分と長くなってきたので CrystalMark2004R3 のベンチマークだけという結果しかお届けできませんでしたが、何かの参考になれば幸いです。
さて、LOOX U レビューシリーズも時間が恐らく最後になります。LOOX U で寝ながらネットをだらだら楽しむことが増えてきましたが、Firefox のタグとか結構ひらいていると、すぐにメモリがいっぱいいっぱいに成ってきます。そうなると動作がもっさりしてきます。やっぱり Vista でメモリ 1GB は明らかに少ない。これは嘘のつきようもない事実です。
この製品が設計されたころは、Atom がサポートするメモリが 1GB だったので、LOOX U も当然のようにメモリは 1GB しか搭載されていないません。よく言われることで Vista はメモリが 2GB 載っていたら全然違うと思います。
では LOOX U の OS が Vista じゃんくて XP ならどれだけ快適だったのだろう・・・と思ったかというと、現時点では僕はそう感じていません。それは LOOX U を使い始める前に自分にとって不要な OS のサービスを次々に止めて空きメモリの確保に努めたからです。
次回はその辺にてまとめたいと思います。
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