指のしこりが痛い!ガングリオンと思って摘出手術を受けたら血管腫でした
別に好きで手術してもらってるわけじゃないのですが、背中のホクロの切除に続いて間髪入れず人差し指の第二関節付近にあるしこりを手術で摘出することになりました。
この指のしこり、触ると鈍い痛みがあるのですが、そもそもその存在に気がついたのは 2 - 3 年ほど前。先ほど過去の受診歴を検索してみたら、痛いなーと思って近くの整形外科で受診してみたのは一年も前でした。その時はレントゲンと CT も撮影したのですが、骨に異常はなく悪性の腫瘍は疑いにくい。しばらく様子を見ましょうと言われて診断が終わりました。
先生曰く、端的に言うとよくわからんので検査するなら手術で取るしかない、とのこと。そのときは手術してまで調べなくてもなぁーと思い、その時は一旦治療を終えました。
が、ここ最近の背中の手術と連動するかのごとく、また触ると痛むようになってきまして、一年前に撮影した写真と見比べてみると明らかにでかくなってきてます。自分でなんだろうなぁ〜と病名を調べてたのですが、素人の見解ながら関節付近なのでガングリオンという病気??と思ったりしていました。
そこで背中の定期検診の時に、松本医院の先生にこの指のしこりが触ると痛いし気になるんですが・・・と過去の受診歴も説明したところ、気になるなら手術でとっちゃいましょう!今週何時なら来れる?と即効で手術の予定が組まれました。指先で神経が集中して痛そうだし、金曜日に手術を受けて土日に静養する前回と同じ日程でお願いしました。
ガングリオンってどんな病気?
関節近くにある膜や粘液嚢胞に、関節液や軒の潤滑液がゼリー状に溜まる腫瘤で、主に手首や手の腱と関節周辺に発症する病気です。無症状の場合もあれば神経や腱を圧迫して痛みを生じる場合もあります。また男性よりも女性の方が発症率が高いと言われています。
腫瘤のみで無症状なら放置しても心配はありませんが、痛みを伴ったり大きな腫瘤の場合は治療が必要となり、ガングリオンに注射針を刺して注射器で吸引する治療、力を加えて潰してしまう治療、手術による外科的摘出があります。傷跡は残るものの再発率という観点では外科的摘出による治療が最も効果的とされています。
平成28年6月17日 オペ当日
会社を休んでオペ時間まで自宅待機。つい2週間前の手術同様にソワソワした気分でとにかく落ち着きません。指は神経が密集しているので前回の背中の手術よりも痛いであろうこと容易に想像できるので、まぁドキドキです。相変わらず時間を潰そうと思っても何も手につかず只々時間が来るのを待ちました。
今日の手術は 12:30 なので 12:10 に病院入りするも、相変わらず患者数が半端なく多く 12:45 まで手術開始が伸びました。今日はすべての診察が終わるまでオペ室から名前を呼ばれることもなく待ち時間がとにかく長く感じました。
今回もオペを振り返ってみます。
12:45 | 呼ばれて麻酔を打たれる。予想してたとおり指への注射は半端無く痛かった。 |
13:55 | オペ開始 |
13:10 | オペ終了 |
13:15 | とっても痛いだろうから早く薬を初訪してもらって飲んでと早々に帰される。 |
手術の感想は、『とにかく痛かった』の一言に尽きます。っていうか指先の神経の多さなめてた。
麻酔の注射は6箇所打たれたと記憶してますが、これがまた痛かった。麻酔が効くまでの間、先生と少々会話をしました。この指のしこり、ガングリオンでしょうか?と聞いてみたら、聞いたこともない病名が出てきました。
『おそらくは血管腫だと思うよ。だって皮膚の下が青黒い感じがするでしょ?ガングリオンだったら青黒くないからねぇ』
程なくして人差し指の感覚はなくなり何か棒がついてるような状態になり、緑のシートを被せられオペ開始。今日も変わらず、『イソジン!』からオペが始まるわけですが、麻酔が効いてるはずなのにイソジンを塗ってる感覚が微かにあります。
ヤバイッ!これ絶対痛いやつッ!!って思いが瞬時に頭をよぎりましたが、案の定めっちゃ痛い。オペ始まっちゃってるんで右手を握りしめて冷や汗とともにぐっと痛みを我慢してました。先生も何やら摘出に手間取ってるし、なんか、とにかく痛かった。
10分程して、先生も思わず声が出ちゃったのでしょうか、『よしっ!とれたっ!』と言って摘出したばかりの血まみれの何かを見せてくれました。前回見た背中の摘出物とは見た目も違い、血の塊みたいな何かでした。
そしていよいよ縫合に入るわけですが、これまた背中と違って縫う時の一針一針がわかるくらい痛かった。麻酔は効いてるんだけど効いてないみたいな。そんな痛いオペも終わってみれば僅かに 15 分、長いようで短いオペでした。今日はお風呂も禁止で、明日も患部みせにきてねと言われて、無事終了。
自己負担額: 13,460円
処方薬: カロナール200、ムコスタ錠100(痛み止めと胃薬)
自己負担額: 350円
血管腫(静脈奇形)ってどんな病気?
さて、今回初めて聞いた血管腫。摘出した病巣が血管腫(静脈奇形)だったかは 10 日後の生体検査の結果待ちとなりますが、改めて調べてみると確かに症状として合ってると思われます。当たり前ですが先生ってすごい。
血管腫(静脈奇形)とは、海綿状あるいは嚢胞状の拡張した血管腔で、大きさや発生部位は様々。無症状の場合もあるが徐々に増大して周辺組織を圧迫したり、神経の圧迫による疼痛や外傷による出血、血栓形成による疼痛をおこすことがある。静脈奇形の特徴としては以下のとおり。
- 青色または紫色の呈する(皮膚表面の場合)
- 病変部を下垂させたり、中枢側を駈血帯などで圧迫すると膨張が増強する
- 病変部を心臓の高さより上方に挙上すると、縮小または軟化する
- 理学的所見および画像所見上、動静脈短絡を認めない
治療方法は、手術や塞栓術、硬化療法やレーザー治療などがある。外科的治療の場合には病変を完全に摘出する必要があり、不完全な摘出手術をおこなうと残った異常血管が拡張したり、創傷治癒の過程で異常血管が新生して、病変の再発をきたす可能性がある。
蛇足ですが、気になってもグーグルで血管腫を画像検索しないほうがよいと思います。とってもグロい画像が大量に出てきます。
平成28年6月18日 術後1日目
昨日は寝られるのだろうか?と思うほど術後の痛みは徐々に弱まり、痛み止めを飲んで早めに寝て朝起きた時には随分と痛みが引いてました。今日は痛み止めを飲まずとも我慢できる範囲の痛みです。
朝一番で病院で診察をしてもらいました。診察は、患部にゲンタシンを塗りカーゼを取り替えて終了。背中と違い治療中は自分でも傷を目視できるのが良いです。傷は2.5cm ほどで 6 針縫ってありました。思ったよりも大きく切ったなぁという印象です。無事血も止まっており、膨らんでいた指もスリムになっていて良い感じです。
自己負担額: 410円(背中の治療との合算額)
平成28年6月24日 術後7日目
背中の時と同じく基本的に抜糸するまでは2日に1回のペースで来るように言われ、今週は月水金で診察をしてもらいました。経過報告としては背中と傷口が違い痒くなることは一度もありませんでした。痛みも触らなければ全く痛くはありませんが、相変わらず水に濡らすこと厳禁と言われていたので、手は洗えないし、お風呂は手にビニール袋を手にかぶせて入るなど大変不便です。
いつも診察はガーゼを取り替えてゲンタシンを塗るだけです。傷口は順調に回復しているとのことで7日目の本日無事抜糸とあいなりましたが、背中の時とは違い抜糸はかなり痛かったというのが正直な感想。しかも傷口が思ったほど接合していなかったのか、傷口から血が薄っすらとにじみ出てきたので、いつもの不織布ばんそうこうを指に巻きつけて再び傷口を密着させてガーゼをはって本日の治療は終了となりました。
生体検査の結果もでており、良性の血管腫であることが確定しました。悪性じゃないのでここから転移することもないとのことで、ひとまず安心しました。
自己負担額: 410円(背中の治療との合算額)
平成28年6月27日 術後10日目
本日から指のガーゼがとれて、遂にテープ(不織布ばんそうこう)のみの治療となりました。それに合わせて本日から手を濡らことが許可されました。やっと湯船の中に手を付けても良いと言って頂けました。
何しろ 10 日間もこの指を洗うことが出来なかったので、手術の時のイソジンや血痕も残ったままでした。水で手を洗って擦っただけでボロボロと垢がとれました。指一周の皮がめくれたんじゃないかというくらいの垢がでました。お風呂も入って久々に綺麗さっぱりした感があり気持ち良いです。
自己負担額: 410円(背中の治療との合算額)
平成28年7月5日 術後18日目
今週の月曜日から自分でテープも張り替えて良いとの許可が出たので、お風呂にじっくり浸かることができるようになりました。粘着力の亡くなったテープは定期的に張り替えつつ傷の治りを目視確認する日々を送っています。切開した傷は完全に塞がってはいますが、皮膚は硬く厚くなっているとともに薄皮一枚下にかさぶたがあるため黒くなっています。
まだまだ週一回の通院が必要です。先生曰く数ヶ月経てば元通りになるとのことです。
平成28年7月15日 術後28日目
ここ数日で、硬く張っていた皮が自然と剥がれ始めました。古い表皮の下に新しい表皮が出来上がっており、傷跡も目立たない綺麗な表皮になっているような気がします。全部が自然に剥がれ落ちるにはまだ二週間位用する気がしていますが、順調に回復しております。
平成28年7月15日 術後58日目
古い表皮が全部かがれて傷跡も薄くなり、見た目も随分綺麗に仕上がっています。多少傷が隆起してきているので後2ヶ月ほどはテープを貼り続ける必要があるとのことです。
完治までの経過を随時追記していきます
完治までの経過を随時追記していきます・・・。
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とおりすがり
13:55じゃなくて「12:55」だろうなと
早く薬を初訪してもらっては「処方」
粘着力の亡くなったもおかしいですね。
記事は大変興味深かったです。