中国から GUSTARD A20H を個人輸入するのに苦労した点まとめ
会社の業務としても個人的趣味としても海外から家電製品を輸入した経験が何度かありますが、初めていろいろとトラブりました。他の誰かの参考になるかと思ったので苦労した点をまとめておきます。
いや、いざトラブルが自分の身に降りかかると超面倒なことがよくわかりました。
個人輸入を解説してるブログの記事を読んでたので、中国からの個人輸入はそれなりにトラブルが多いことは把握はしてるつもりでしたが、勝手に自分は大丈夫だろうと思い込んでました。香港や韓国からの輸入は一度もトラブったことがなかったのですが、やっぱり中国はいろいろ信用ならんなと改めて認識次第です。
クレジットカード情報を渡したくない
中国からネットを通じて個人輸入するための手段はいろいろあります。中国の EC の最大手と言えばアリババグループ。ざっと電化製品系を取り扱っていてメジャーどころをあげるとこんな感じ。
ショッピングサイト名 | 特色 |
---|---|
アリババ (阿里巴巴) | 問屋や工場と直接取引ができる業務用の卸サイトで小規模の仕入れには不向き。 |
アリババドットコム (Aribaba) | 阿里巴巴のグローバル版の位置づけ。 |
アリエクスプレス (AliExpress) | アリババが海外向けに始めた小口取引が可能な卸売サイト。購入者の保護に力を入れている。 |
タオバオ ワン (淘宝網) | 中国最大のショッピングサイト。個人間の取り引きがメイン。 |
天猫(Tmall) | 偽物や粗悪品が少なく高品質を売りとするショッピングサイト。個人出店ができず安全・安心を売りとする。 |
京東商城(JD.com) | 非アリババ系列。中国人がよく利用するデジタル商品が豊富なショッピングサイト。 |
個人的には中国を拠点とするモールにクレジットカード番号を渡したくないので、決済方法としては買い手保護プログラムがしっかりしている PayPal 対応しているか否かを非常に重要視していますが、上記で紹介したショッピングサイトはいずれも PayPal 決済は非対応(もし間違っていたらご指摘を)。
中国系のショッピングサイトの決済方法は、クレジットカードもしくはアリババが提供するアリペイかが主流です。言葉の壁や詐欺など不安いっぱいなので個人的にはやはり上記サイトの利用は躊躇してしまうところです。
過去に一度だけクレジットカード払いで AliExpress は利用しましたが、そのクレジットカードを使うのはどきどきした思い出があります。なので今は Amazon で取り扱ってる業者がまずいないかを見てみたり、ガジェット系であれば GearBest などでの購入をすることにしています。
まず在庫表示が当てにならない
今回 GUSTARD A20H を購入するに当たり、価格的メリットを鑑みて AliExpress での購入を考えていたのですが、やはり言語の壁や詐欺などのトラブルを恐れて Amazon で購入することにしました。丁寧に対応していただけたので業者名は伏せますが、購入時に「在庫あり、3〜4日以内に発送」となっているにもかかわらず、いつまでたっても一向に配送される気配がないのでフォームから業者に問い合わせたところ、「在庫切れなのでしばらく待って欲しい」との回答があった。
三週間ほどの時間がかかるとのことだったので、さすがに待てないと注文をキャンセルしましたが、今思えばこの注文を続けておくのが一番の近道でした。
次に注文したのはシンセンオーディオというショッピングサイト。PayPal 支払いが可能かつ日本人スタッフ(日本語ができる現地スタッフじゃないところがポイント)による問い合わせ対応が可能という点が、このショップでの購入する理由でした。
が、ここでも問題発生。「在庫あり、毎日発送」と表示されているので即日配送されることを期待していたのですが、いつまでたっても配送される気配がありません。業を煮やして問い合わせたところ問い合わせフォームには全く返答がない。仕方がないのでメールで問い合わせたところ「在庫がないので二週間ほど待って欲しい」との回答がきました。話によるとメーカー在庫が欠品してるとのこと。また在庫表記はシステムがリアルタイムに連動していないため、誤った表記になっているとのことでした。
もう疲れたので二週間待つことにしました。待ってる間に商品価格は何度か変動しましたが、在庫表記は常に「あり」となっていました。価格表記はリアルタイムに見えるんですが・・・。
「在庫なし」と記載するとそこで商機が失われるので、「在庫あり」ととにかく記載をしておくんだなと理解しました。つまり中国系のサイトの在庫表記はあてにしちゃいけないようです。
日本の税関で商品がストップした
約束の二週間がたっても商品が届かないので何度かメールでやりとりをして商品はようやく配送されました(キャプチャ画像左)。後は待てば届くだろうと思ってたら、これまたいつまでたっても商品が届く気配がなくトラッキング ID からステータスを追いかけてみたら東京江東区の税関でストップしていました(キャプチャ右画像)。
コマーシャルインボイスの不備で税関でストップしてるようだからどうにかして欲しいとメールで問い合わせるも、初めてのケースでどうしたらよいかわからないとの回答。仕方がないので FedEx に問い合わせて自己解決することにしました。結果、インボイスに書かれている住所が何故か「埼玉県さいたま市」としか書かれておらず、配送先がわからずストップしているとのこと。正しい住所を伝えて無事税関を通すことができました。
ステータスを追いかけてみたら、Shipment Exception と赤く表示されてしまい(キャプチャ画像左)、未だ何か問題あるのかよ!と思って検索してみたところ、その日の輸送便に間に合わないときにこの表示になるようです。
程なくして無事に商品が手元に届き、トラッキングのステータスもグリーン表示されて無事配送済みとなりました(キャプチャ右画像)。しかも届いてみたら、しっかり訂正してもらったはずなんですけど、まだ住所の番地も名前も間違ってました。KADOTA KADOYA って誰やねん!? Signed は X.KAKUTA ってなってるし。
というわけで、確かに日本人スタッフによる問い合わせが可能でしたが、トラブル発生時には自力解決が必要で苦い思い出となりました。こんなに苦労するのに個人輸入で商売やってる人すげーなーと思いました。
中国からの輸入は自力でトラブルを乗り切るスキルが必要、在庫表記は当てにならないというのを学びました。
おしまい。
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