花粉症の薬ビラノアを2週間服用してみた効果と副作用まとめ

花粉症に悩まされてるみなさん、こんにちわ。ここ最近は目が痒くてつらすぎます。まだまだ花粉の時期は続きますが気合で乗り切りましょう。

さて、今回でザイザル以降に発売された新薬はひととおり全部ためしたことになりました。前回のエントリではデザレックスを二週間試してみた感想を書きましたが、今回はもう一方の期待の星ビラノアをを二週間服用してみたので感想を書いていきます。個人的には非常によく効いてくれたデザレックスを超える効果を期待して飲み続けてみましたが・・・果たしてどうでしたでしょうか?

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ビラノアの特徴

2016年11月に販売開始となったアレルギー性鼻炎(花粉症)の新薬。製品名はビラノア錠。一般名称はビラスチン。

飲んだ初日から効果が実感でき、他の薬よりも速くよく効くとされています。またデザレックス同様に眠気や集中力・判断力低下といった副作用が非常に少ないことが確認されています。
またヒスタミンによって起こる皮膚症状に対する海外試験では、ビラノアの方がデザレックスよりも効果があったと報告されています。またセチリジン(ジルテック)と比較した試験では、ジルテックよりも速く効いたと報告されています。

有効成分

有効成分は 1 錠あたりビラスチン 20mg

効能

第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)として、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に効く。非鎮静性で眠気、集中力、判断力への影響が非常に少なく、車の運転を含め眠気に関する制限事項がありません。

処方および用法

通常、成人には 1 回 1 錠(ビラスチンとして 5mg)を1日1回、空腹時に経口投与する。低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する有効性及び安全性は確立していない。※空腹時とは食前なら 1 時間前、食後なら 2 時間後以降を意味する。空腹時以外の服用の場合、最高血中濃度(Cmax)は約 60%、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)は約 40% 低下した。

禁忌(使用上の注意等)

  • 本剤の成分及びロラタジンに対し過敏症の既往歴のある患者
  • 肝障害のある患者
  • 腎障害のある患者

副作用

軽い症状としては以下の報告事例があるが臨床試験での副作用は高々 2.4% と非常に少ない。※試験結果によればデザレックスよりも副作用が少ない。

眠気4例(0.6%)、口渇及び頭痛が各2例(0.3%)

  • 眠気、頭痛
  • 口内の渇き

薬物動態

健康成人男性20例に本剤20mgを空腹時単回経口投与したとき、血漿中濃度は速やかに上昇し、投与後1.00時間で最高血漿中濃度277.86ng/mLに到達した後、消失半減期10.54時間で消失。本剤の薬物動態は10mg、20mg及び50mgの用量で線形性を示し反復投与による蓄積はなかった。

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健康成人男性9例に本剤20mgを空腹時単回経口投与したとき、投与後72時間までの尿中ビラスチンの平均累積排泄率は47.3%であった。外国人健康成人男性6例に14C-ビラスチン20mgを単回経口投与したとき、放射能は投与後7日までに尿中に33.1%、糞中に67.0%が排泄された。ビラスチンはほとんど代謝されず、尿中に28.31%、糞中に66.53%が未変化体で排泄された。

個人的な効き目(薬の強さ)

前回デザレックスを 2 週間服用してみた効果と副作用まとめを書いたのですが、僕が今まで服用してきた薬の効き目&眠気ラインキングを可視化するとこんな感じです。薬の効き目や副作用には個人差があるように、一般的に速くよく効くとされているビラノアのはずですが、僕にはあまり効いてくれませんでいた。

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花粉飛散量が少ないときにはよく効いてたのですが、薬の効果は約 16 時間程度で 24 時間は持続しませんでした。具体的には夜寝る前に服用して夕方には効果が切れる感じでした。

服用当初はビラノア最強って思ってたのですが、飛散量が多くなってくるとともに花粉症の症状が収まらなくなってきたのでデザレックスに切り替えました。先週から再びビラノアを服用して効果を確かめてみたのですが、個人的にはやはりデザレックスの方が効き目がよいようです。

個人的な副作用

ネットでは意外と眠くなるなど言われてますが、個人的には一度も眠くなったことはなかったです。また喉が渇いたり頭痛がでたりすることもありませんでした。デザレックスと比較して多少だるさを感じるかもしれませんが、ほぼ副作用を感じることはありませんでした。

ただこのビラノアは空腹時に飲むという制限が個人的には相当飲みづらいです。空腹時に飲まないと薬はあまり効かない実感がありました。なので最大限空腹時に飲むように努力してたのですが、飲みやすい時間が実はなかなかない。朝食前の服用を考えると朝 5:30 には起きてる必要がありちょっと無理で、夕食後なら僕の場合は 23 時以降の服用となり、早く寝たいのに薬をのむために起きてるのがなかなか辛いです。

薬価が安いし飲みやすい

ビラノアの薬価は 1 錠 79.7 円です。一日一錠でよいので一日あたり 80 円程度で花粉の症状を軽減できます。薬価的には人気の高いザイザルよりも安いし副作用も圧倒的に少ないので、ビラノアが効くならザイザルからの乗り換えは全然ありだと思います。ちなみに錠剤も小さく飲みやすいです。

結論

二週間ビラノアを服用してみました。個人的には花粉飛散量が多い時にはデザレックスの方がよく効きますし、空腹時の服用を守らないと薬があまり効かないという実感もあったため、今後ビラノアを処方してもらうことはないと思います。

とりあえず今のところ自分に一番合うのはデザレックスっぽいけど、今年は長期処方してもらえるザイザルでいいかなって感じです。

いろいろ薬を切り替えてみて改めて感じるのは、眠気という副作用はおいといて薬の強さだけを比較すれば『ステロイド含有の薬 > 第一世代抗ヒスタミン剤 > 第二世代抗ヒスタミン剤』という式は相変わらず覆らないということです。個人的には花粉飛散量が多い時期は、まだまだ第一世代のニポラジンとセレスタミンの力を借りないと第二世代の薬だけでは乗り切れそうにありません。

おしまい。

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