その喉の違和感・異物感はストレスや自律神経の乱れが原因かも!?

人一倍びびりなので、自分の体のちょっとした変化でもすぐに病院に行ってしまう派です。そんなわけでここ一ヶ月くらいの間に経験した病気についてまとめておこうと思います。

記憶が確かなら 9 月上旬頃のことだったのですが、喉に違和感を覚えるようになりました。症状としては常に喉につかえや詰まり感があり、何かポリープというか玉のようなものが存在してるような感じがするというものでした。

最初は痰(たん)でも詰まっているのかと思ったのですが、二週間ほど経過しても症状は改善しないため、いつもの埼玉記念病院で診てもらいました。結論から先に書いておくと咽喉頭異常感症という病気でした。

大事に至らず良かったですし、今は症状も改善されました。体験談として、どのような症状で、どのような検査を受け、咽喉頭異常感症とはどう言う病気なのかをまとめました。

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咽喉頭異常感症はどう言う病気なのか?

咽喉頭異常感症の概要

咽喉頭食道異常感症、咽喉頭神経症、咽喉頭異物症、ヒステリー球症などとも言われます。患者はリアルに咽喉頭部や食道の狭窄感、異物感、不快感などを感じるものの、実際検査をしてみると検査値に異常はみられず、また器質的病変もみられない症状を総称して咽喉頭異常感症と言うそうです。

体験談として、実際今回のように原因不明な場合に咽喉頭異常感症と言うと説明を受けました。

原因と対処方法

喉の違和感や異物感は、喉にある上咽頭収縮筋や中咽頭収縮筋といった筋肉が緊張することで、喉が堅く狭くなることで起こり、その原因はストレスなどによる自律神経の乱れ(一般的に自律神経失調症と言う)により交感神経が過剰に働きすぎているためと言われています。今では良導絡自律神経興奮性測定システムを用いることで自律神経を可視化できるため、専門の病院にかかれば病名を特定することでできるそうです。

原因が自律神経失調症ということなので、対処方法はストレスの排除になります。ストレスには以下に示す通り大きく 4 つのストレスが存在し、自力でストレスを排除する場合が難しい場合には専門医を訪ねると良いでしょう。

  1. 精神的ストレス
  2. 体の構造的ストレス
  3. 気候的ストレス
  4. 化学的ストレス

咽喉頭異常感症の一般的な症状

感じる違和感は主に以下のような症状が多い。僕の場合は喉と言うよりも食道全般に何かが引っかかってる感じの症状で咳もでました。

  • 喉や食道に何かつまっている感じ、何かがひっかかっている感じがする
  • 喉や食道に塊り(玉、できもの)があるような違和感がする
  • 喉や食道が圧迫されるような感じ、塞がる感じがする
  • 胸や食道がつかえる感じ、吐き気がする
  • 風邪を引いていないのに咳が頻繁に出る

同じような違和感を感じる病気が他にもありますが、咽喉頭異常感症には以下のような特徴があります。実際僕も全くこの通りの症状でした。

  • 何もしていないときに違和感を感じることが多い
  • 何かに夢中になっている時(遊びや仕事中)は症状を忘れる
  • 飲み物や食べ物を飲み込むとき、実際には何もつかえはない

逆に、流動物がつかえる場合には食道の運動機能低下をもたらす病気が疑われ、固形物がつかえる場合には、逆流性食道炎、、食道癌、咽頭癌などが考えられます。

経験した検査内容と処方された薬

初診で CT 検査を受けるも異常なし

食道に違和感を感じていると受付に伝えたところ、耳鼻咽喉科ではなく消化器系外科を紹介されました。2 ヶ月前に人間ドックを受けたばかりで、加えて追加の精密検査をいろいろ受けたりしてたので、直近の体のデータはいろいろ取りそろっていたので全ての検査結果を持って受診に臨みました。

念のため胃カメラで中を見るかもしれないと思ったので、人間ドックの時のように前日の夜から何も食べずに病院へ行ったのですが、2 ヶ月前に胃カメラやったばかりなら検査結果は急には変わらないと考えるのが普通なので、まずは消化器系内科の先生に診てもらってくれと消化器系外科の先生から言われてしまい、急遽内科へ移動させられました。まぁ良く考えたら受診当日に胃カメラやるわけないですよね。無駄な準備でした。

すぐに診察順序が来て、まずは持って行った検査データをお見せしました。データを見る限り健康体で重篤な病気は考えにくいとまず言われました。直近の病気で思いつくのは橋本病だったのですが、橋本病で喉の引っかかりの症状はでないとのこと。とりあえず重篤な病気が潜んでいないか検査するために CT を撮ってみましょうと言うことになりました。

CT は何ら痛くもかゆくもなく 10 分程度じっと静止してれば終了します。MRI よりも音も大きくないので全く苦痛もないのがいいです。

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30 分ほど待って検査結果がでて再度呼ばれました。

検査結果は全く問題なし。食道や胃や呼吸器系に疑わしい病変は全く見受けられず、胃カメラを受けるまでもなく、まず何もないと断言できるとのことでした。とりあえず X 線の専門医にも見てもらうので後日再度検査結果を聞きに来て欲しいとのことでした。

さて、そうするとリアルに感じてるこの喉の違和感。このときには咽喉頭異常感症について調べてもいなかったので、この違和感は何なんでしょう?としつこく聞いてみたものの、持って行った人間ドックの胃カメラの撮影画像を見る限り、指摘されてた軽度の逆流性食道炎ではこのような症状はでないはずで、原因不明とのこと。効くかわからないけど、いちおう逆流性食道炎の薬を二週間飲んでみて経過観察しようとのことになりました。

処方された薬

タケキャブ錠:2週間分
効能:酸分泌抑制薬。胃酸の分泌を強力におさえ胃酸の悪い影響をなくします。結果的に、胃潰瘍や逆流性食道炎の治りがよくなり、胃痛や胸焼けもやわらぎます。

再診で咽喉頭異常感症と診断された

二週間後、改めて検査結果を聞きに行きましたが、専門医が診ても重篤な病変は見当たらなかったとの診断結果がでました。まずは何もなかったことに安心しました。ただ、思ってもなかった指摘事項が 2 つありました。歳を食うとどこかしら異常があるもんですね。

  1. 軽いヘルニアになってる場所がみつかったが治療は全く不要
  2. 肺が炎症した痕跡がある

ヘルニアと言われたのは初ですが、肺の炎症痕については、数年前に軽いぜんそくとこの病院で診断されたときの激しい咳き込みの痕跡だと個人的には理解しておきました。

なお処方した薬は効いたか?と質問され、正直にタケキャブ錠はこの二週間の間に海外出張があったこともあり一週間分しか飲まなかったけど、飲んでも飲まなくても全く症状は変わりませんでした。と答えたところ、特に有意な原因も見つからないから自律神経の乱れによる咽喉頭神経症だねと言われました。僕がその後にネットで調べて予想していた病名と同じでした。

薬は希望があれば 2 ヶ月分くらいタケキャブ錠を出すこともできるけど、どこも悪いところはないのだから気にしないのが一番の薬だよ、と言われたので薬はここで止めることにしました。

これで一旦この件での診察は終了となりました。

その後、症状は改善した

たぶん、人間ドックから繰り返し続いた精密検査や、立て込んでいた仕事に起因して、知らず知らずのうちにストレスとして蓄積していって、自律神経が乱れたのが咽喉頭異常感症の原因だったんじゃないかと考えています。自分自身、ストレスはそんなんでもないとは思っていたんですけど、自分も把握できないストレスが蓄積していたんでしょうね。

今では諸々の検査も終わり年一回の経過観察で良くなったことと、仕事も一山越えたことから、ストレスから解放されたのでしょうか。気がつけば喉の違和感はほぼなくなるまで改善しました。症状的に考えても、咽喉頭異常感症で正解だったんじゃないかなぁと思う次第です。

喉に違和感なんて、悪い方悪い方に考えがちですが、同じような症状に悩む方の参考になればと思います。

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