ヌルスベの湯を求めて秩父の武甲温泉まで足を運んでみた

ゴールデンウィークもいよいよ終盤。

せっかくなので一日くらいはプチ遠出でもしてみようということで、色々悩んだ結果秩父方面に電車で行ってみることにした。主な主目的は絶景を見ながらヌルヌル・すべすべが堪能できる強アルカリ性温泉に浸かることだ。先日杉戸天然温泉雅楽の湯の記事を書いたのだが、やはり吾輩は強アルカリ性温泉に入りたいのである。

というわけで温泉情報を調べまくって行き着いたのが武甲温泉。
自宅からめっちゃ遠い。大宮から高崎線で移動し、熊谷で秩父鉄道に乗換。今までは長瀞までしか行ったことがないが記録更新。

武甲山を眺めながら強アルカリ性温泉に浸かることができると勝手に妄想しておった。はるばる自宅から 2 時間半近くもかけ、タクシーまで使って、やっとの思いでたどり着いた武甲温泉。さぁレビューしてみようではないか。

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地元ではめちゃくちゃ人気の温泉のようだ

タクシーで武甲温泉まで移動したのだが、運ちゃんの話によるとゴールデンウィークに限らず人気の温泉ですよとお話されてた。温泉前に立ち寄っていた羊山公園からはタクシーで 1000 円程度の距離であった。

この日はこどもの日ということもあり、鯉のぼりが横瀬川の上を泳いでいた。

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胸を躍らせながら武甲温泉に飛び込んだ。なんとも昭和の薫りがする温泉だ。今どきの若者集う設備豪華なスーパー銭湯と言うよりは地元民に愛される銭湯といった感じがする。

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お風呂上がりにくつろげるゆったりとした大広間。意外と多くの家族連れが休憩していた。コロナ前はカラオケも楽しめたそうだ。ここの雰囲気も the 昭和だ。

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源泉は強アルカリ性のハズなのだが!?

いつもの通り源泉表を書いてみた。源泉は強アルカリ性なので、さぞやヌルヌル・すべすべを堪能できることかと思いきや、一言でいうと温泉というよりは銭湯レベルの普通のお湯だった。体を冷ますために湯から上がりしばらくすると、水分が蒸発しアルカリ性の濃度が高まってくると、ヌルっとした肌のさわり心地になる。確かに間違いなくアルカリ性の湯なのだろうが、体感的には普段からよく使う入浴剤音素(pH9.6)よりも中性に近い感触だ。

泉質アルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)
湧出形態堀削動力揚湯
泉温出量22度 6.2リットル/毎分
pH11.1
成分統計0.453g/1リットル
効能神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病、痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進・慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・糖尿病

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改めて成分表や温泉の泉温出量をよく見てみた。毎分 6 リットルしかお湯が出ないようだ。そりゃ加水しなきゃ湯船に湯は張れないなと理解した。今後は泉温出量も行く前によく確認しなければいけないことを学んだ。おそらくは加水により 10 -100 倍くらいに希釈されてそうだから、pH は良くて 10、体感的には pH 9 ってところだと思う。温泉成分も少ない透明な湯なので大量に加水すれば本当にただの湯に近づいてしまう。成分的には微かに硫黄の香りが香るはずなのだが、微かに香るのは塩素臭のほうだった。

加えてだ、こちらは完全に僕の勘違いなのだが、公式サイトをみて勝手に武甲山を眺めながら温泉に疲れると思いこんでいたが、風呂から武甲山は全く見ることができなかった。そもそも覗き見防止の柵で囲まれているし。

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内湯は結構広々としていたが、ほぼ露天風呂に入っていた。サウナは小さめで満席状態で入ることができなかった。水風呂は蛇口から大量の水がかけ流しになっており、個人的にはやばいくらい冷たすぎる温度設定だった。温度計はなかったけど 13 ℃くらいだと思われる。

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うーむ、、、いろいろと残念だ。

残念感に打ちひしがれながら露天風呂に浸かり、待ち合わせ時間を一時間半後に設定してしまったが、まさかの一時間で入浴を終えてしまった。

結論

残念なが俺的埼玉温泉ランキングのランク外。おそらく二度と来ることはないであろう。

大事なことなのでもう一度書いておく。

今までは源泉の pH にばかり目が行きがちだったが、泉温出量から加水の可能性について今後考慮すべきだ。公式サイトには加水とも源泉かけ流しとも書かれていないが、勝手に非加水循環方式だと思いこんでいた。

めっちゃ時間かけて来たのに、ほんと残念だなぁ〜。いつもいつもは帰路は時間が早く感じるのだが、この日は帰路がめちゃくちゃ長く感じられた。

そういえば、武甲山は一度登ってみたくなった。浦山口側から武甲山ピストンルート(登って降りてくるだけ)だと、距離は 10km 程度、標高差は 1300m 程度、時間にして 4 時間程度のようだ。

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おしまい。

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