6年ぶりに包丁をメンテナンス。ついでに出刃包丁を購入!
お気に入りの包丁も6年間もメンテナンスに出していないと切れ味も相当悪くなります。素人が包丁を研いでも数日で切れ味が悪くなりますが、プロがメンテすると数ヶ月は切れ味が持続します。
と言うことで、メンテナンス完了まで約1週間は補助用の安い包丁で我慢ですが、せっかく木屋に来たので魚をさばく専用の出刃包丁を購入することにしました。
お店の方に、店内の撮影およびサイトへのアップの許可を頂きました。店内はこんな感じで刃物が一杯です。
刃物が好きでも何でもなかったら、全くつまらないお店だと思いますが、刃物好き(危ない意味では無くって・・・)には堪らないお店だと思います。包丁だけでなく、鼻毛カッターや盆栽ばさみといった小物から、料理人が使う刀みたいなものまで幅広く扱っています。
このお店では、安い包丁で約 7,000 円程度。高いものは約 30,000 円くらいします。コスミック鋼の団十郎ブランドがそのトップです。何と言っても粉末合金鋼・コスミックスチールの良いところは、ステンレス製よりも遙かに切れ味が良くて錆びないってことです。サイトの説明によれば、
◎この鋼の粉末を軟鉄製の缶に詰込み、真空に脱気処理後密封し、熱間静水圧プレス(HIP)装置にかけて 約1000℃、1000気圧の高温、高圧で処理すると鋼の粉末は熔解することなく固まって鋼塊になります。後は鍛造し、ロール圧延して鋼板にします。
◎更に熱間でプレス型抜きし、焼き入れ後サブゼロ処理(-75℃の深冷処理)と焼き戻しを繰り返すという 難しい熱処理工程や何種類もの研磨工程を経てようやく庖丁の完成に至ります。
◎ステンレスではありませんが、高クロームのためサビにくく、硬度も驚異的に高く、靭性も高い理想の刃物鋼です。
◎サビにくく、切味が驚くほど長持ちし、刃コボレしにくく研ぎやすい、現在最新で最高の鋼材です。
がコスミックスチールらしいです。ちなみに、ロックウェル硬度と呼ばれるもので C62 以上あるらしいのですが、硬度換算表データベースによれば、相当に堅い金属であることが伺えます。
30 分ほど迷ったあげく、ちょうど真ん中のクラスで奥さんにも持てる 13.5 mm サイズのものを手に入れました。引き渡し前に、綺麗に仕上げの研ぎをしてくれます。
なかなか木屋に来る機会もないし、今回買った包丁は鋼製なので手入れをしないと錆びてしまう。と言うことで砥石も買うことにしました。ちゃんとコスミックスチールも研げるイイやつを。刃物をもって街を彷徨いていると勘違いされそうなので、買ったらとっとと電車に乗って自宅に帰りました。
自宅に帰るやいなや、封を開けて包丁の油を洗い落として試し切り。う〜ん、正直、野菜を切るには全く不向きな出刃包丁。速く魚をさばいてみたいっす!
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drk
叢雲さん、コスミック鋼って日立金属さんが裏方なんですね。全然知りませんでした。この包丁ホント買って良かったと思ってます。
叢雲
日立金属さんのブランド鋼は人気がありますからね〜。